大腸ポリープの病理検査、ガンだったら手術ですか?

60代/女性2025/10/23

10月20日に10年以上ぶりに、大腸内視鏡検査をしました。横行結腸ポリープと、
S状結腸ポリープが2つみつかり、
4ミリだそうです。
病理検査は、11月4日に結果が出ますが、
先生は、こういうのは放っておくとガンになる、とハッキリ言いました。

どのくらいでガンになるのか?と聞くと、
ポリープ無ければ2〜3年に1度、ポリープあるから1年に1度検査を受けてくださいと言われました。便が細いんですねと、前に言ったことを聞かれましたが、私も気が動転したのか、便のことは特に答えませんでした。
病理検査の結果、ガンであったら
手術になったりするんでしょうか?
先生によく聞かなかったのもいけないのですが、質問させてください。

 大腸ポリープが内視鏡切除適応病変であった場合の内視鏡切除後の治療方針は、切除標本の病理組織診断しだいです。
 正しい理解・詳細な説明を望まれるのであれば、専門性が高くなりますが、以下をお読み下さい。そうではないのであれば、不安でも主治医の結果説明を辛抱してお待ち下さい。
 病理組織診断の結果は、良性・悪性だけでなく、断端の診断が極めて重要です。
 大腸ポリープの内視鏡的切除時には、内視鏡医は切除断端を拡大観察やNBI観察などで詳細に観察し、遺残病変の有無を確認します。
 切除標本の病理組織診断の結果、水平断端陰性および垂直断端陰性が確認され、腫瘍が遺残なく完全切除されていることが重要です。 
 腫瘍のどこにも癌細胞の存在を認めず、切除断端陰性の腺腫であれば治癒切除です。
 しかし腫瘍は一部でも残れば必ず再増殖します。ですからもしも断端陽性であった場合には、遺残腫瘍細胞は局所再発して、再増殖することが予測されます。
 例えば、腫瘍が腺腫であるならば、腺腫として再増殖します。一方で癌であれば大腸癌として局所再発します。
 また内視鏡切除された腫瘍が大腸癌であれば、切除断端の診断以外にも、深達度や脈管侵襲などの検討結果が術後の治療方針を決める上で重要です。
 深達度の検討結果で、癌細胞の深達度が粘膜の中にとどまっている場合には転移しないので、基本的に内視鏡治療で完治します。
 しかし、(1)粘膜下層(SM)浸達度1,000μm以上(2)脈管侵襲陽性(3)組織型が低分化腺癌,印環細胞癌,粘液癌(4)浸潤先進部の簇出の要因が陽性であれば、統計的に約10%にリンパ節転移のリスクがあります。
 この条件のすべての症例が所属リンパ節転移する訳ではありませんが、リスク因子であることが統計的に知られています。
 このため現状で遠隔転移が無いことが確認されれば、根治を望まれる場合には、現状のガイドラインに基づいて、追加外科切除(腸管の切除+リンパ節郭清)の適応を検討します。
 病理組織診断書はコピーを頂き、上記の内容を詳細かつ正確に主治医から説明を受けましょう。
 お大事にしてください。

大腸ポリープでご心配のことと思われます

一般的に4ミリが癌になるのは数年かかると思われます

切除したものが仮に癌でも表面の癌なら、しっかり取れていたら根治となります。

過度にご心配なさらなくても良い大きさです

病理検査の結果、ガンであったら手術になったりするんでしょうか?とのことですが、4mmですから、まず良性でもいいと思いますが、もし、がん化があっても、きれいに取り切れれば、完治で、終了です

実際の内視鏡写真もないので判断は難しいですが、ポリープの大きさからは良性の可能性が高いように思います。
まずは病理検査結果をお待ちください。

本内容は病気の治療の根拠として使用できませんので、その点を十分に理解し、医療機関を受診するかどうかはご自身で判断し、リスクは自己負担でお願いします。