子供の熱が下がりませんが元気です、家で様子を見ても大丈夫ですか？

小さなお子さんの高熱が続くと、本当に不安になりますよね。
ご相談の内容からすると、今のところお子さんは熱はあるものの、解熱剤の効果が出ていて、食事も水分もとれていて、元気に遊べているとのことですので、体力を保てている様子がうかがえます。インフルエンザの検査が陰性だったとのことですが、発熱初日の検査ではウイルス量がまだ少なく、結果が陰性になることもあります。そのため、実際にはインフルエンザや他のウイルス感染の経過中という可能性はあるかもしれません。
また、乳幼児では解熱剤で熱が一時的に下がっても、効果が切れると再び熱が上がるということはよくあることですし、体の免疫がウイルスと戦っているサインとも言えます。喉の赤みがあるとのことなので、風邪に近い上気道炎（のどや鼻のウイルス感染）の可能性も考えられます。
このように、今のところは元気で食事や水分がとれているなら、もう少し経過を見てもよい範囲と一般的には考えられています。ただ、熱が数日続いていることや、上のお子さんがインフルエンザだったという背景があるため、今後、元気がなくなったり、水分がとれなくなったり、ぐったりするようなことがあれば、再度の検査でウイルスが検出されることもあるという点は念頭に置いておいてくださいね。
どうかご無理なさらず、お子さんの様子を見守ってあげてください。

このまま家で熱が下がるまで様子を見ても大丈夫でしょうか？
＞それでも構わないでしょう。
インフルエンザの検査で陽性であったら抗ウイルス薬を服用するかですが、服用しても症状が1日短くなるか程度です。
特効薬でもないですし解熱効果もありません。また、飲まないで吐き出されることが多いです。
発熱に対しては解熱剤の使用で構いません。5〜7日程度で段々と平熱に戻っていきます。
途中二峰性の発熱の経過を取ることはありますが、基本的に様子を見ておかれても構わないです。
ただ、水分が摂れない、口が乾燥してカサカサ、おしっこが出ないなどであれば脱水ですのでその時は受診が必要となります。

お大事にされてくださいね。

未検査であれば、市販の抗原検査キットで検査をされてはいかがでしょうか？（鼻タイプと唾液タイプがあり、鼻からが難しければ唾液タイプがお勧めです）
インフルエンザでは５−７日は熱が持続することは普通です。
経口摂取が保たれ、呼吸状態が悪くなければ、受診は必須ではありません。
適宜解熱剤で熱を下げてあげていただければと思います。

インフルエンザウィルスの検査に関しては、発症後24時間程度経過した時点での検査が正確性の高いものになります。
インフルエンザは継続的に検出され感染者数が減少しない状況が続いていますので、発熱、咽頭痛、頭痛、鼻水、咳、咽頭痛、下痢、腹痛、関節痛等の風邪症状のいずれかが生じている場合には、インフルエンザの再検査を行った方が良いと思います。
インフルエンザウィルス感染症等のウィルス感染症においては、発熱・解熱を繰り返す弛張熱の熱型となることが多いと思います。解熱等の症状の改善が得られてくるまでには一般的には数日程度の経過となりますが、1週から2週程度を要することもあります。
解熱剤使用によりインフルエンザ感染症等のウィルス感染症の治癒が遷延するという事はありませんので、解熱剤に関しては発熱状況に応じて適宜使用してください。
インフルエンザウィルス感染も含めて、風邪症状を呈するウィルス感染症に関しては薬で治るものではなく、あくまでも自分の免疫力が働いて治ってくるものです。薬は症状に応じた対症的・補助的なものとなります。
十分な水分・栄養補給、十分な睡眠・休息が身体の免疫力を向上させ病原体への抵抗力を増加させます。

インフルエンザであった場合、抗インフルエンザ薬は発症から48時間以降では効果はありません。
抗インフルエンザ薬をご希望されるのであれば、明日朝に受診していただき診察を受けられるといいと思います。

文面の状況であれば、発熱時には解熱剤の使用をして経過をみられてもよいように思いますが、市販の迅速キットなどでのチェックなどはされるとよいかもしれませんね。