インフルエンザワクチンとウイルス感染、急性散在性脳脊髄炎の発症リスクは?
10歳の息子と、7歳の娘がインフルエンザワクチンを毎年打っていて、今年も打つ予定ですが、稀みたいですが、ワクチンによる急性散在性脳脊髄炎が心配です。
私自身、原因不明の脊髄炎に罹患したことがあるので、なりやすい遺伝とかあるのか気になって、余計に脊髄炎という言葉に敏感になってしまっています。
ワクチンのせいではなく、ウイルス感染によっても急性散在性脳脊髄炎を発症してしまうことはあると思うのですが、難しいとは思いますが、ワクチンによる発症と、ワクチンを打たない場合のウイルス感染による発症どちらが確率としては高いでしょうか?
毎年この時期になると心配になって打たせるべきかどうか悩んでしまいます。
もしくは、ワクチンで急性散在性脳脊髄炎をしてしまう人は、ワクチンを打つ打たないに関わらず、ウイルス感染した場合にも発症してしまう可能性が高いのでしょうか?
ちなみに、娘が軽い咳をしているのですが(発熱はなし)、軽い風邪症状がある時にワクチン接種したら、発症の確率が上がってしまいますか?
心配し過ぎだとは思っているのですが、いつまでも悩むことに疲れてしまったので相談させていただきます。よろしくお願いいたします。
日本国内の小児に限定した推計では、15歳以下の小児人口10万人あたり年間0.32人とされており、年間約60例程度と考えられます。
そもそも非常に稀な病気ですので、そこまで恐れる必要はありません。
世界的な報告では、ウイルス性疾患や各種やウイルスのワクチンどの関連性が指摘されている例もありますが、全体の50-70%がウイルス感染が先行しており、ワクチンどの関連性が疑われる例は5%未満とされています。
従って確率的にはワクチンを接種して感染症を防止する方が、メリットは大きいと考えるのが合理的と思われます。
ご参考になさってください。
従来型の注射のインフルエンザワクチンは、コロナワクチンと同様に感染そのものを防ぐことはできません
効果としては重症化を予防することですから、逆に言えば接種した方が良いという考え方があります
ワクチンの副作用としての可能性はゼロではありませんが、極々稀な合併症です
ただ、接種しないという選択肢もあると思います
最終的に接種するかどうかは、かかりつけ医と相談していただければと思います
ウイルス感染症、特にヘルペスに感染する場合には急性散在性脳脊髄炎(ADEM)は続発しやすいです。
ワクチン接種に関しては70-200万回の接種に1回程度の発症率とされています。非常に低い確率なので過度なご心配は不要になります。
ワクチンで脊髄炎を起こす確率はごくごく稀だと言われています。
風邪をしている時にワクチンを接種すると脊髄炎を起こしやすくなるというデータはないと思います。
ご参考になれば幸いです、お大事になさってください。
ご相談ありがとうございました。非常に稀な合併症ですので、ご心配なさらなくても良いと思いますよ。軽い咳があっても担当医の許可があればワクチンは接種可能です。お大事になさってくださいね。
ご心配でしょう。発熱がないなら接種は可能でしょう。インフルエンザ発症からの脳脊髄炎の発症率の方が、高いと考えます。
これまでADEMの患者さんを診てきた中で、幸いながらワクチン接種をきっかけにしたと思われるかたはいませんでした。
もっとも、ADEMそのものが稀な疾患なので、インフルエンザワクチンの効果のメリットのほうが明らかに上回ると考えられます。風邪症状が重なっても、ADEMのリスクが明らかに上昇することもないでしょう。
ワクチンによる発症は、感染による発症に比べると無視できるくらい低いと思いますよ。
車に乗っていて事故に合う確率のほうがずっと高いと思いますので、接種はされて良いと思いますよ。
そちらの合併症は極稀ではあろうと思いますが可能性をゼロにするには接種しないという選択肢しかないでしょう
未接種で感染、重症化する可能性のほうが高そうですが
そもそも風邪症状があるなら接種しないほうが良いでしょう
千里様
ご心配のことと存じます。
実際に感染するほうがリスクは高いかと思います。