耳下の腫瘍、クラス3bで癌未確定、顔面神経麻痺のリスクから手術は回避すべき?

60代/男性2025/10/11

69歳の男性です。
昨年末くらいから左耳下にこぶができ、現在2.5cmくらいになりました。
造影剤を使ったMRIとCT,穿刺吸引による細胞診の検査を行っています。
細胞診では、判定:クラス3b 推定組織型:CARCINOMA suspectedで、癌かどうかの診断はできなかったとのことです。
担当医は若い先生ですが、腫瘍が神経を巻き込んでいた場合は神経切断するかも、とか神経切断しなくても顔面神経麻痺がでるかも、顔面神経麻痺で目が開かなくなったり開きっぱなしになったり、や、口の端がマヒして、食べ物がこぼれるとか、一生懸命説明され、いかにも麻痺が必ず発生しそうな感じでした。
顔面神経麻痺の危険性が少しでもあるのなら、癌かどうかもわからないのですし、年齢とQOLの兼ね合いで手術を回避しようかとも思い始めてます。
顔面神経麻痺の発生する可能性、と顔面神経麻痺がずっと残ってしまう可能性はどれくらいあるのでしょうか?

良性腫瘍であった場合は一過性の麻痺があっても永続的な麻痺が出る可能性は少ないです。悪性の場合でも神経と腫瘍が近接していなければ麻痺が出る可能性は少ないです。説明にあったのは、腫瘍と神経が癒着している場合です。剥離できることもありますが、剥離不能、無理に剥離すると癌組織が残る場合には温存が物理的に不能な場合はあります。ただそういったケースの多くは高悪性で浸潤傾向が強く、画像でも明らかに癌が推定されるケースのことが大半です。今回は細胞診で癌が否定できないので、様子を見ると言う選択肢はないかと思われ手術が必要だと思われます。

詳細かつ分かりやすい経過をありがとうございます。
耳下腺腫瘍は低悪性腫瘍の場合、術前の細胞診で診断がつきにくいことがあります。今回は良性なら多形腺腫、悪性なら低悪性腫瘍が考えられます。顔面神経麻痺のリスクは高くありません。放置すると大きくなり、手術時の麻痺のリスクや、悪性の場合には生命の危険の可能性も考える必要があります。手術をおすすめします。おかかりの医療機関は地域の中核病院でしょうか。

耳鼻科の専門医です。術後に一時的に顔面神経麻痺をおこすことはありませんが、経験のある術者であれば顔面神経麻痺はほどんとおこならないとおもいます。手術はうけたほうがよいとおもいます。

そのような状況なら、悪性腫瘍の可能性はあると思います。その際は手術を優先すると良いと思います。顔面神経は術中に確認する機械があるのでそれで確認しながら手術すると思います。

良性の腫瘍であれば、顔面神経麻痺はほとんど起きないと思います。ただ悪性腫瘍の場合は顔面神経に浸潤があったり、顔面神経に絡んでいたりする場合は、顔面神経を切断する必要があります。どちらかわからないのであれば、思い切って手術をされたほうがいいと思います。耳下部の腫瘍であれば、犠牲になる神経は下顎縁枝の可能性が高いと思います。下顎縁枝の麻痺はタケシの唇を見れば、想像できると思います。

顔面神経麻痺が出現する可能性やそれが永続的に残ってしまう可能性は、いずれも手術の仕方次第です。
癌が疑われているようですので、手術をお勧めします。

本内容は病気の治療の根拠として使用できませんので、その点を十分に理解し、医療機関を受診するかどうかはご自身で判断し、リスクは自己負担でお願いします。