無症状のマイコプラズマ陽性は1回の治療で治りにくいですか?
9/22日不安な性行為があり
泌尿器科を受診
検査でマイコプラズマジェニ
タリウムの陽性になりました
クラミジア淋カンジタは陰性でした
症状はなく無症状です
ビブラマイシン100mg✖️2を 7日
アベロックス400 7日間
服用することになりました
最初はビブラマイシンを14日だったのですが無症状でかつ副作用の倦怠感が強く
7日間になりました
現在ビブラマイシン5日目です
質問は
早期で無症状のほうが薬も短く陰性になりやすいのでしょか?
一回失敗すると治りにくいと当サイトでみて不安になっています
これ以上の処方があるか知りたいです
咽頭感染はあると言う方とあっても害がないという方といてよくわからないのですが
どうなんでしょうか?
無症状の方は菌量が少なく治りやすい可能性もありますが、そうでない場合もありますので、できるだけきっちり対処した方がよろしいと考えます。治療失敗を繰り返すと治療がそのたびに難しくなるからです。
ビブラマイシンはできれば1週間より2週間の方が有効と考えますので、2週間をお勧めします。
アベロックスよりグレースビット(シタフロキサシン1日200mg7日間)の方が効果が高いと考えられますので、そちらの方がお勧めです。
咽頭感染は頻度が少ないですが、可能性がゼロではありませんので、検査しないとなんとも言えません。咽頭感染があれば感染源になります。
マイコプラズマ・ジェニタリウムはクラミジアや淋菌とは少し違い、治療に注意が必要な感染症ですね。
(1)早期・無症状での治療について
症状が出る前の早期治療の方が、細菌数が少なく、抗菌薬が効きやすい傾向はありますよ。ただし、マイコプラズマ・ジェニタリウムは耐性菌が多いことが知られていて、治療期間が短いと完全に除菌できないこともあるため、処方通り服用を続けることが大切です。
(2)治療が失敗しやすいという点について
1回の治療で治らないことも時々ありますが、その場合も治療薬を変える・延長するなどで治癒するケースが多いですよ。ビブラマイシンは菌量を減らす効果が主で、その後にマクロライド系やニューキノロン系(今回のアベロックス)で仕上げる2段階治療が現在の標準的な方法ですね。1回の治療で「失敗したらもう治らない」ということではないので安心してくださいね。
(3)追加の処方について
今回処方されているビブラマイシン→アベロックスという流れは、耐性菌対策としてもよく行われる方法ですよ。治療終了の3〜4週間後に再検査をして陰性か確認するのが一般的ですよ。もし陽性が続いていれば、別の薬に切り替えることもありますね。
(4)咽頭感染について
マイコプラズマ・ジェニタリウムの咽頭感染は非常に稀で、クラミジアや淋菌のように咽頭に常在しやすい菌ではありません。一方で、オーラルセックスなどで感染することもゼロではありませんが、咽頭にいても病原性はほとんどなく、多くは自然に消失することも知られていますよ。現時点で症状がなければ、咽頭検査や治療は不要と考えるのが一般的かもしれません。
またなんでもお尋ねくださいね。