ED薬の効きが悪くなる、動脈硬化など何が原因で効かなくなる?
つい数年前まで普通に効果があったED薬ですが、最近効きが悪くなりました。
例えばバルデナフィルはその特徴的だった即効性が無く、タダラフィルは翌日になってからやっと効果が表れ、それでも以前に比して作用が薄く感じます。
メンタル面の変化など特に大きな問題は抱えていません。
動脈硬化が進むと効果が悪くなると聞いたことがありますが、何が問題なのでしょうか?
過去のご質問歴を拝見しましたが、完全AVブロックでペースメーカー入れてみえますよね?所謂ED剤は簡単に言えば、血管を猛烈に弛緩させる作用のある一酸化窒素を分解する酵素の阻害薬です。これを飲んで自力では勃起しなくなった男性器の血管を無理くり弛緩させて血流を増やして勃起させるという機序です。当然他の血管も猛烈に弛緩させます。完全AVブロックでペースメーカー入れているという事は自力ではポンプ機能を果たせない心臓をお持ちという事。そこに更に心臓に負担をかける猛烈な血管拡張薬を何とかして飲もうとお考えなのが質問者の方の医学的現実です。しかも生命維持のためでなく性欲のために。ご自身の上記をご自覚になりこれが”潮時”とお考えた方が御身のためと思います。
① EDの原因は様々ですが、血管の老化・動脈硬化も大きな要因の一つです。健康診断の血液検査で脂質異常症や高血圧症など指摘されていませんか?。また、性機能は個人差が大きく、50歳過ぎると気持ち的にも体力的にも低下するのが一般的です。
② WEB、SNS、TVのCMなどで、生涯現役などと、性機能を誇示するものが見られ、誰もが元気いっぱいと錯覚する人もおられます。自然な老化現象を受け止められなければ、また、パートナーの方が性交を強く望まれるのであれば、泌尿器科やED外来で相談しましょう。
泌尿器科医です。
加齢による衰え、全身の動脈硬化性変化による陰茎海綿体血流の障害、心因性要因のいずれもが多元的に関連していると思います。
動脈硬化をはじめ、いわゆる年齢の変化で、そのようなご状況になるということは考えられると思います。